【前編】逆張り発想で就職活動。入社した会社でインストールされた荒川さん流の仕事観とは。

【女性の活躍推進】をテーマに企業の美人事同士が語り合う“美人事 × 美人事”

今回は、女性のキャリアに特化した人材ビジネスを展開している

株式会社LiBの人事 荒川千華さんにお話を聞いてきました。【前編】

逆張り発想で就職活動。入社した会社でインストールされた荒川さん流の仕事観とは。

— 新卒から現在まで異色のキャリアを積んでいる荒川さんに1社目からご経歴をお伺いしたいです。
新卒で入社した会社は株式会社アイ・アム(現 株式会社インターワークス)。当時、人材紹介事業を展開していた30 名くらいのべンチャー企業でした。2009 年に就職活動、ちょうどリーマンショックの直後で人材業界も不景気且つ不安定の真っ只中。だからこそ、新卒で人材業界に行くことが大きな価値だなと思って、完全に逆張りの発想で1社目を選びました。

— なぜ、人材業界への就職を志したのですか?
「人が何かを選択する瞬間」に物凄く興味がありました。なぜそれを選ぶに至ったのか、その人の置かれている環境やその人の価値観の先にしか選択した理由はないと思います。だから、人が何かを選択する瞬間に関わる仕事をしようと決めました。それこそ就職活動中は、営業職や接客を中心に、サービス業や不動産、旅行会社に飲食など様々な業種の会社の説明会に行って、どれがクリティカルにその人の人生に影響するものなのかを模索していました。突き詰めた結果、それは「仕事の選択」なのではないかと思い、人材業界に就職しようと決めました。

— 働いてみた感想は?
仕事の進め方やマインドをインストールされた、私の価値観が大きく変わった1 社目でした。
入社後、名刺交換を覚えた瞬間から企業への飛び込み営業、キャリアアドバイザー業務とマッチング業務の両面に早期に携わることができました。個人と法人の両面型営業だったので、営業力を身につけるには1番良い環境だと思って、ひたすら貪欲に頑張っていましたね(笑)当時の人材業界は不景気でした。中堅の人材会社が倒産したという話も常に耳に入ってくるような環境の中、もちろん他人事ではないので、自分がその会社の一員としてぶらさがり社員になってはいけないと常に意識していました。この感覚が、新卒1社目でインストールされたことは今の私を構成する出来事として重要な位置づけだったと思います。

— 仕事への意識の高さや仕事を通じて自分の存在意義を明確にする、女性ならではの強さを感じます。
『個の力』に固執していたからかもしれません。あるべき姿やいいなと思ったものを広める力が欲しいと思っていたので、就職活動の時に考えていた『個の力』とは、営業力を指します。どれだけの介在価値(金額)をイチ営業として生み出せるか、ネームバリューも商品力もない会社で自分個人の名前で勝負しなければならない中で、いわゆるビジネス筋力を鍛えたかったのです。

— 大学生の時にはボランティア活動にも積極的に取り組んでいたと聞きましたが、やはり荒川さんご自身の仕事観に影響しているのでしょうか?
大学4年間、家庭裁判所内にある団体でボランティアに取り組んでいました。色々な環境で人が形成されることに間近で向き合うことができると感じた、少年犯罪に関わるボランティアに力を注いでいましたね。家庭裁判所調査官になりたいと考えていたこともありました。でも、社会人最初のキャリアとして、選ぶべきではないとも考えました。視野の広がりや、スピード感をもって変化を起こしていくことが難しい環境だと感じ、そこに染まってしまうのではないかという不安。理想の自分像に到達するための近道は、『個の力』を伸ばし、ビジネス筋力を身につけることだと当時は思いました。そのために、ベンチャー企業に就職して、ネームバリューも商品力もない環境に飛び込もうという考えに辿り着き、就職したのが1 社目です。実際、現在も、40代には社会福祉事業のなかで変化を起こしたいって思っています。そのためにも今は、そこにも繋がる深い経験を積みたいです!


キャリアの迷子。転職のモラトリアムを選択し、フリーランスの道へ ー そして、LiBとの出会い。

— 荒川さんの仕事観、説得力が半端ないですね(笑)フリーランスとしてのご経験もありますね。どのような経緯でフリーランスの道に進まれたのでしょうか?
キャリアの迷子になったからです(笑)何をやるべきなのか、何をやりたいのか、自分の仕事に対する軸が持てなかった時期にフリーランスとして活動していました。複数の企業から一緒にビジネスしないかというお声がけも多くいただいていましたが、意志・覚悟のない状態で入社をするというのは私の中ではありえなかった。お互いにとって良いことではないという想いから、すぐに転職はせずにモラトリアムしていました。その中で、有り難いことに組織課題の相談をいただく機会も多く、わたしにできることであればと取り組ませていただいて成果としてお金もいただくようになったので、これはもうフリーランスだなと思い登記をしました。こうして、「なるぞ!」と決めて独立したわけでもなく、流れに乗った先に行き着いた『意識低い系フリーランス』に(笑)ちなみにフリーランスとしての仕事は今も継続していて、HR 領域で幅広く活動しています。

— 仕事人間の荒川さんでも軸が持てなかった経験あるんですね!
『個の力』にこだわりすぎた結果だと思っています。無名だったベンチャー企業が業績を伸ばし、上場して、会社として社会的に認められたことは凄いことだと思います。でも会社の中の自分を見たとき、評価され給与も上がるのは嬉しいことではありつつも、「井の中の蛙なのではないか」「自分の時間やスキルの投資先はここでいいのか」など漠然と、焦りや違和感を感じるようになりました。時間は有限、自分の理想像に少しでも近づけるために26 歳のときに退職を決意しました。

— フリーランスになってよかったことは?
個としての承認欲求からの脱皮できたことでしょうか。自分の営業力が社会に通用するのかどうか、こういう承認欲求から抜け出すことができないと、自身の成長も鈍化するなと感じましたね。スキルのコレクション、経験の切り売りにしかならない。もともとフリーランスで「深く大きなヤリガイ」を見い出すことには限界があることも理解していたので、自分を納得させてから次に進む道を決めようと思っていました。フリーランスとして一定成功し、承認欲求が一定満たされたことで、次の一歩を踏み出せました。

— それでご縁があって株式会社LiBに入社されたのですね。
実はLiB は創業当時から縁がありました。LiB の初めての売り上げを作ったのも私です(笑)。
フリーランス時代も業務委託として様々なお仕事で関わりがあったので、結果、遠回りしたかもしれませんが、こうなる運命だったのかもしれません。

— 荒川さんの今の働き方【ハイブリッドワーク】。どんな働き方なのでしょうか?
この言葉は私の造語です(笑)。週4日はLiB で就業し、残りの日数はフリーランスの仕事をしています。
きっかけは、いきなり週5のサラリーマンに戻って、果たしてフルコミット出来るのだろうか、という不安。加えて、フリーランスの仕事も急に辞めることが出来ない状況だったので、ハイブリッドワークを選択したという経緯があります。LiBには、週4勤務で個人事業も兼業していいという「メンバーシップオプション」という制度があり、完全なフリーランスとは違った難しさがありそうな「新しい働き方」を身を持って体験したかったというのもあります。LiB は一緒に働くメンバーの働き方に合わせて柔軟に制度も変えています。ちなみに今の私の気持ちは、ハイブリッドワークよりもLiB に寄っているので、週5勤務に切り替えようかなと考えています。

— 現在の職務は私と同じ、人事ですよね。自分で望んで得たポジションなのでしょうか?
いえ、たまたまです(笑)。LiB に入社してからは法人営業、キャリアアドバイザーも経験しました。今までLiB は人事不在のままリファラル中心で採用できていた現状があります。でも更に事業をスケールさせるには、やっぱり組織開発も含めた「人事」のポジションが必要だよねという話になって、打診いただいたという経緯です。
私はそもそも帰属意識が高いタイプではなく、LiB に入社してからも、LiB の未来と自分の未来をシンクさせられている状態をすぐには作ることが出来ていなかったと思います。そのため、打診をいただいた瞬間はベンチャー企業の人事というものは、会社と自分を究極にシンクさせていないと務まらない、務めてはいけないと思っていたので、今の状態の私には無理ですと話しました。

— でも今、人事をやっているということは…
打診のあった2日後には、やりますって言えました。そのタイミングで私の中でギアチェンジした感覚がありました。週4勤務の社員という立場で、時間的なコミットや気持ちのコミットもある程度は出来ていましたが、ベンチャー企業の一員としては足りていなかった。異動をきっかけに、そんな自分に向き合うことが出来たし、なんのためにフリーランスを辞めたのかを問い直すことができました。やっぱり人事の仕事は、会社の勝率を上げることにコミットしなければならないからこそ、ギアチェンジは大切でしたね。

後編へ続く…お楽しみに!)

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